散る桜を詠む ひらひらと 散りゆく桜 柔らかく

 路上の桜がはらはらと散っていました。風もほとんどなくゆっくりと舞い落ちる様に桜の花の温かさと柔らかさを感じました。桜という木は、咲いている様子だけではなく、散ってゆく様子も美しいと感じた瞬間でした。これからだんだんと緑が多くなって桜も青々とした夏モードになります。夏の桜は目が行く対象ではないかもしれませんが、直射日光をさえぎりほんのりとした木洩れ日をつくる様子は、それはそれで優しく温かいのかもしれません。桜の木は、きっといつまになっても日本人の心をとらえつづけるのでしょう。日本の春を象徴する桜の温かい視線をこれからも感じつづけたいものです。